
「引っ越しを考えているけど、何から始めればいいのか分からない…」 そんな悩みを持つ方に向けて、物件探しの前に必ずやっておくべき準備をわかりやすくまとめました。
このガイドを読めば、
・物件選びで失敗しない
・無駄な内見や手戻りを防げる
・自分に合った新生活をスタートできる
ようになります。
📋 この記事の内容
STEP1|引っ越しの目的を明確にする【物件探しの軸を決める】
引っ越し理由が曖昧なまま探し始めると、
・物件選びに迷う
・内見してもピンとこない
・決断できずに疲れる
といったことが起こりがちです。
よくある引っ越し理由の例
ライフスタイルの変化
経済的な理由
住環境の改善
賃貸物件を探す前に、まずは「なぜ引っ越したいのか?」をはっきりさせましょう。
目的別|重視すべき条件の例
引っ越し理由 | 重視すべき条件 | 妥協できる条件 |
---|---|---|
通勤時間短縮 | 最寄り駅、乗り換え回数 | 築年数、設備 |
家賃節約 | 家賃上限、初期費用 | 駅距離、間取り |
子育て環境 | 間取り、周辺施設、治安 | 駅距離、築年数 |
ペット飼育 | ペット可、敷金条件 | 家賃、立地 |
STEP2|現住まいを振り返る【満足点・不満点の洗い出し】
理想の住まいを見つけるには、今の住まいを客観的に分析するのが近道です。現在の満足点は新居でも維持し、不満点は改善できる物件を探しましょう。
チェックリスト:今の住まい、どうですか?
立地編
- 最寄り駅・バス停までの距離(徒歩○分)
- 通勤・通学にかかる実際の時間とストレス度
- 急行・快速電車の停車駅かどうか
- スーパー、コンビニ、ドラッグストアまでの距離
- 病院、郵便局、銀行などの生活インフラ
- 夜道の明るさ・人通りの多さ
- 工事音、交通量、近隣住民の騒音レベル
- 坂道の有無(自転車利用時)
建物・設備編
- 間取りの使い勝手(動線、収納配置)
- 各部屋の広さは十分か
- 収納スペース(クローゼット、押入れ、下駄箱)
- キッチンの使いやすさ(コンロ数、調理スペース)
- バス・トイレの快適度(広さ、清潔感)
- 洗濯機置き場の位置とサイズ
- エアコンの効き具合と電気代
- 日当たり(朝・昼・夕方の変化)
- 風通し、湿気対策
- 携帯電話・WiFiの電波状況
- 宅配ボックスや管理人の有無
費用編
- 現在の家賃は収入に対して適正か
- 管理費・共益費の妥当性
- 光熱費の平均額(夏冬のエアコン代含む)
- 更新料やその他の維持費
- 駐車場・駐輪場代
分析結果の活用方法
不満点をリストアップしたら、それぞれに対して改善の優先度を付けましょう。
STEP3|賃貸の予算を決める【家賃・初期費用の目安】
物件探しに入る前に、まずは現実的な予算設定が不可欠です。家賃だけでなく、初期費用や引っ越し関連費用も含めて総合的に判断しましょう。
家賃の目安|手取り月収の25〜30%
手取り月収 | 家賃の上限目安 | 年間家賃負担 |
---|---|---|
月20万円 | 5〜6万円 | 60〜72万円 |
月25万円 | 6.5〜7.5万円 | 78〜90万円 |
月30万円 | 7.5〜9万円 | 90〜108万円 |
月35万円 | 8.5〜10.5万円 | 102〜126万円 |
初期費用の相場|家賃の4〜6ヶ月分
基本的な初期費用の内訳
家賃7万円の場合の初期費用例
合計:約36万円
その他の費用も忘れずに
引っ越し関連費用
引っ越し関連費用
予算設定のコツ
余裕をもった予算計画
初期費用だけでなく、引っ越し後2〜3ヶ月の生活費も確保しておきましょう。新生活では思わぬ出費が発生することがあります。
エリアによる家賃相場の把握
同じ予算でも、エリアによって住める物件の質が大きく異なります。複数のエリアで相場を比較検討することが大切です。
STEP4|希望条件に優先順位をつける【理想の住まいを言語化】
すべての条件を満たす物件はほぼ存在しません。「譲れない条件」と「妥協できる条件」に分けましょう。
優先度の分け方
優先度 | 説明 | 条件例 |
---|---|---|
Must(絶対必要) | これがないと生活に支障が出る | 家賃○万円以下、駅徒歩10分以内、2LDK以上 |
Want(あると嬉しい) | あれば生活が便利になる | オートロック、独立洗面台、築10年以内 |
Nice(あればラッキー) | なくても問題ないが魅力的 | 宅配ボックス、浴室乾燥機、ペット可 |
条件設定の具体例
ファミリー世帯の場合
単身者(通勤重視)の場合
在宅ワーカーの場合
優先順位を決める際のポイント
将来の変化も考慮する
現在の状況だけでなく、2〜3年後のライフプランも考慮しましょう。結婚、転職、家族構成の変化などが予想される場合は、条件設定に反映させることが大切です。
実際の生活パターンを想像する
平日・休日の生活パターンを具体的に想像し、どの条件が本当に必要かを判断しましょう。例えば、在宅勤務が多い人は駅距離よりも住環境を重視すべきかもしれません。
STEP5|現賃貸契約の解約条件を確認【スケジュールのカギ】
現在賃貸に住んでいる方は、退去に関するルールを必ずチェックしましょう。解約条件を把握していないと、予想外の出費やスケジュール調整が必要になる場合があります。
主なチェックポイント
解約予告期間
- 一般的なケース:1ヶ月前予告
- 注意が必要なケース:2〜3ヶ月前予告
- 定期借家契約:中途解約不可の場合あり
予告期間を守らないと、実際に住まなくても家賃を支払う必要があります。
解約時の費用負担
- 原状回復費用の範囲:借主負担と貸主負担の区別
- ハウスクリーニング代:特約で借主負担となっている場合
- 鍵交換費用:退去時に借主負担となるケースあり
- 敷金返還の条件:返還時期と差し引かれる項目
契約更新との関係
- 更新料を支払った直後の退去は損失大
- 更新月の2〜3ヶ月前から解約を検討
- 更新拒否による立ち退きの場合は補償あり
解約手続きの一般的な流れ
1. 契約書・重要事項説明書の確認(解約条件の把握)
2. 管理会社・大家への連絡(電話での事前相談)
3. 解約通知書の提出(書面での正式手続き)
4. 退去立会いの日程調整(原状回復範囲の確認)
5. 鍵返却・最終精算(敷金返還の確定)
STEP6|引っ越し時期を検討する【繁忙期・閑散期の違い】
繁忙期・閑散期
時期 | メリット | デメリット | 向いている人 |
---|---|---|---|
繁忙期 (1〜3月) |
・物件数が豊富 ・新築物件も多数 ・選択肢が幅広い |
・家賃交渉困難 ・引っ越し費用高騰 ・内見予約が取りにくい |
・4月入学/入社 ・選択肢重視 |
閑散期 (4〜12月) |
・家賃交渉しやすい ・じっくり検討可能 ・引っ越し費用安 |
・物件数やや少なめ ・新築物件少ない |
・スケジュール自由 ・費用重視 |
月別の詳細特徴
1〜2月:準繁忙期
3〜4月:超繁忙期
5〜8月:閑散期
9〜10月:小繁忙期
11〜12月:閑散期
引っ越し費用の価格差
繁忙期と閑散期の料金比較(単身者・近距離の場合)
費用を抑えるコツ
STEP7|必要書類を早めに用意【スムーズな申込のために】
気に入った物件は早い者勝ち。書類が揃っていないとチャンスを逃すことも。特に人気物件は内見当日に申込み、翌日には審査開始というスピード勝負になることがあります。
よく必要になる書類一覧
本人確認関係
収入証明関係
その他
保証人関連書類
保証人を立てる場合
保証会社利用の場合
書類準備のポイント
有効期限に注意 住民票や印鑑証明書は「発行から3ヶ月以内」という条件が一般的。古い書類は使えない場合があります。
コピーの質にも気を配る 不鮮明なコピーは再提出を求められることがあります。両面コピーの際は、裏表が分かるように工夫しましょう。
予備を多めに準備 複数の物件を同時に検討する場合、書類セットを複数用意しておくと便利です。
審査に通りやすくなるコツ
収入安定性のアピール
信頼性の向上
【まとめ】物件探しは”準備8割・行動2割”が成功のカギ
希望に合った「良い物件がない」というのもあるかもしれませんが、「準備ができていない」と良い物件を見つけても逃している方が意外と多いです。
焦って探し始める前に、今回ご紹介した8つのステップを1つずつ進めることで、失敗のない引っ越し・快適な新生活を手に入れることができます。
準備段階で差がつく理由
明確な判断基準があると迷わない
目的と優先順位が明確だと、複数の候補から最適な物件を選択できます。
交渉力が向上する
市場相場を把握し、必要書類が揃っていると、家賃や初期費用の交渉に臨む準備ができます。
無駄な内見や手戻りを防ぎ、効率的な物件探しができます。
理想の住まい探しは一朝一夕にはいきませんが、しっかりとした準備があれば必ず良い結果に繋がります。新生活に向けて、ぜひこのガイドを活用してください。
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